yukix的旅日記

旅の保険のススメ

 

概要

 まず1つ言えることは、無保険で海外行くのだけは止めましょう、ということです。

 もしもの時、日本にいる限り、国や地方自治体、または家族などが様々な制度や行動であなたを守ってくれます。

 しかし、海外で何かが起きた時、そのほとんどの場合において自分でどうにかしなければなりません。

 それはお金についてでもあり、行動についてもです。

 無保険で対応できる方は、ほとんどいないと思います。

 保険の選択肢は幾つかあり、安くすませることもできます。

 自分がその時々で必要としているものを把握することが、何より大事なことです。

 

 

海外旅行保険の種類

 海外旅行保険は、損害保険の1つです。

 保険業界は、長らく各社横並びの規制をかけられ、契約内容も保険料も各社横並びでした。

 既に規制は外され、契約内容も各社で工夫を凝らし、特徴ある商品が沢山出てきています。

 そんな中から、自分にピッタリの商品を探すためにも、まずはそもそもどのような保険内容なのかを見ていきます。

 なお、各社の内容が異なってきていますので、ここに書いてあるのが当てはまらない場合もあること、ご容赦願います。

 

 損害保険は生じた損害を補填するのが目的です。

 よって、一定額が支払われる生命保険とは異なり、支払われるのは損害に応じた金額となります。

 (死亡など一部の保険では定額が支払われます。)

 複数の契約をしていたとして、保険金の合計額が損害に応じた金額になるので、基本的には無駄になります。

 (例えば、限度額1,000万円の保険に5社加入、治療費10万円の支出があった場合、各社2万円合計10万円の支払いです。

  各社10万円の支払いにはなりません。

  ただし、この契約で5,000万の治療費がかかった場合は、各社1,000万合計5,000万の支払いを受けられます。)

 

 海外旅行保険は、その構成上、下記の項目のうち好みのものを選んで組み合わせることになります。

 ほとんどの会社ではセット販売を行っていて、それらについては加入や料金計算が簡単です。

 恐らくどの会社でもバラがけが出来ますので、安く済ませたい場合は必要な保険のみに入ることとなります。

 (任意保険=旅行時に加入する旅行保険、クレカ保険=クレジットカードに附帯される附帯の旅行保険、

  旅特=パック旅行時に保険会社が行う旅行特別補償、と略します。)

 1.傷害死亡

   ケガが原因で死亡した場合に支払われる保険です。

   クレカ保険に通常含まれており、旅特の対象でもあります。

   また、ケガで死亡するような事態であれば、通常はどこからか補償がされるものと思われます。

   死亡時には何かとお金がかかりますので必要な保険なのですが、他での補償も充実しがちです。

   他の補償を考えれば必要ない場合もありますが、任意保険のメイン契約(外せない契約)となっていることが多いです。

 2.傷害後遺障害

   ケガが原因で後遺障害が生じた場合に支払われる保険です。

   クレカ保険に通常含まれており、旅特の対象でもあります。

   後遺障害というのは、ケガが完治した後にも残ってしまった身体の不具合のことを言います。

   例えば、失明したとか、腕を切断したなどが最たる例です。

   傷害を負った後の生活を考えれば必要なのですが、1.と同様、他で十分な補償を受けられることが多いです。

   しかし、これも1.と同様、メイン契約であることがほとんどで、契約せざるを得ないことが多いです。

 3.疾病死亡

   病気が原因で死亡した場合に支払われる保険です。

   これ、クレカ保険には無く、旅特も対象外です。

   また、病気で死亡するだけですから、誰かが補償してくれることも考えにくいです。

   しかも、通常死亡する場合って、ケガよりも病気が多いでしょう?

   生命保険を十分にかけているのなら別ですが、海外で死亡すれば家族にもいろいろ金銭的負担が生じます。

   この項目については、契約することを強くお勧めします。

 4.傷害治療

   ケガが原因で医師の治療を受けた場合に支払われる保険です。

   現地での治療はもちろん、日本での治療費も対象です。

   支払われるのは日額ではなく、実際の負担額となります。

   医師への支払いはもちろん、医療通訳費や交通費も対象です。

   また、重傷時に日本へ移送する場合などの費用もここから出ます。

   クレカ保険に含まれていることも多いですが、額は10〜50万程度が多いです。

   海外での医療費は高くつくことも多いですし、もしもの時の移送費を考えると、クレジットカードでは不足します。

   任意保険であればキャッシュレスサービスも受けられますし、入っておいた方が無難です。

   ちなみに、長期間の治療が必要となった場合は、旅特の対象でもあります。

 5.疾病治療

   病気が原因で治療を受けた場合に支払われる保険です。

   他の内容は4.のケガの場合と同様です。

   クレカ保険では、ケガのみが対象で疾病は対象外の場合もありますので、確認が必要です。

   なお、旅特はケガのみが対象ですので、疾病は対象外です。

   また、この疾病治療の対象となるのは、旅行中に発病した病気に対してです。

   旅行前に既に発病していた病気に対しては、対象となりません。

   (AIUで、既往症の悪化に対しても支払う保険が発売されています。)

   また、妊娠に関することや歯科疾病も対象外です。

   (三井住友で、歯科疾病の一部を対象とし、治療費の半分を支払う保険が発売されています。)

 6.救援者

   海外で死亡したり、長期入院したり、遭難したり、そういった場合に出る保険です。

   日本にいる家族が現地へ駆けつけたり、捜索費用が嵩んだり、そういった費用を支払う保険です。

   クレカ保険に含まれていることも多いですが、旅特ではこの項目はありません。

   自分のためというよりは、家族のための保険といえるでしょう。

   家族は急に海外にやってこなければなりませんので、航空機代やホテル代がかなり高額になってしまいます。

 7.治療・救援

   基本的には4.5.6.をまとめただけです。

   バラで入るよりは少しお得になっています。

 8.賠償責任

   旅行中に他人に与えた損害について、賠償責任を負った場合の保険です。

   店先で商品を壊した、他人にケガをさせたというのが例です。

   ただし、他人の持ち物を、借りている最中に壊した場合は対象外です。

   クレカ保険には含まれていることは多いですが、旅特にはありません。

   海外では、日本と法律が異なるため、びっくりするような賠償責任を負う場合も想定されます。

   クレカ保険でも十分な額ですが、保険料は少額なので、任意保険でも入っておいた方が無難です。

 9.携行品損害

   旅行中に自分の持ち物を壊した時、盗難されてしまった時の保険です。

   支払われるのは原則として修理代金です。(時価が限度です。)

   盗難や修理不能の場合は、時価が支払われます。

   通常の物なら、購入後4年以上経っていれば、購入額の半分が時価となります。

   (5年前に10万で買った眼鏡を盗まれた場合、支払われるのは5万円です。)

   現金や定期券、コンタクト、サーフボード等、対象外の物が一部あります。

   また、他人の物や会社の物、レンタルした物などは全て対象外です。

   紛失(いつのまにか無くなっていた)や置き忘れ(ホテルに忘れてきた、戻ったけど無かった)などは対象外です。

   クレカ保険や旅特の対象になっていますので、通常はそれで十分ですが、

   ほとんどの場合10.と11.の保険に入るためには、この保険に入る必要があります。

   また、クレカ保険は免責(自己負担)3,000円となっているのがほとんどですが、任意保険では自己負担はありません。

 10.航空機遅延

   航空機が6時間以上遅延した場合に対象となる保険です。

   クレカ保険や旅特にはありません。(一部の高額なクレジットカードには附帯されているようです。)

   通常、航空会社の都合で欠航した場合は、ホテル代や食事代は航空会社の負担となります。

   一方、天候の都合で欠航した場合は、自己負担となります。

   保険で支払われるのは、ホテル代、交通費、食事代、通信費、行き先でのキャンセル代などの実費です。

   1回の遅延について2万円が限度ですが、1泊であれば十分足りると思います。

   飛行機が乗り継ぎの場合やトラブルが多い航空会社の場合は、任意保険に入っておいた方が無難です。

   (AIUやエイチエス損保では、延泊時は3万円、延泊無し時1万円の定額払いとなっています。

    ただし、上記支払い項目のうち、何らかの負担をしていることが条件です。)

 11.航空機寄託手荷物遅延

   航空機に預けた荷物が6時間以上遅延した場合に対象となる保険です。

   クレカ保険や旅特にはありません。

   海外に着いてみたものの、荷物がない!ということは、決して珍しいことではありません。

   この保険では、預けた荷物に入っていた物の代替品を現地で買った場合、10万円まで補償してくれます。

   どうせ任意保険に入るのであれば、この保険も付けておいた方がよいかもしれません。

 12.旅行変更

   旅行前に、ケガをして入院した、病気で危篤になった、親族が死亡した、などの理由で旅行をキャンセルした場合に、

   支払った旅行キャンセル費用を補償する保険です。

   また、海外渡航時に、何らかの理由で帰国せざるを得なかった場合の帰国費用も対象となります。

   旅行契約時に、その原因が生じていないことが条件ですので、

   親の具合が悪いからとか、自分が病気していてもしかしたらドクターストップかけられるかも、

   だから念のためなんて思って入っても、契約時点で病気が存在していますから保険金は支払われません。

   (もちろん、その病気だった親が関係のない交通事故で死亡した場合は対象となります。)

   ですので、実際に支払われることは少ない保険かもしれません。

   高額な旅行でない限りは、必要性が薄い保険かもしれません。

   なお、加入時に、旅行キャンセル時は対象外とするオプションがセットされていることもありますので、ご注意を。

 

 

クレジットカード附帯保険

 最近は、クレジットカードに附帯される海外旅行保険も充実してきています。

 ですが、クレカ保険だけでは絶対にカバーされない部分があるのも確かです。

 ここでは、クレカ保険と任意保険の違いについて、見ていきます。

 1.保険の内容

   クレカ保険で多いのは、傷害死亡、傷害後遺障害、傷害治療、疾病治療、救援者、賠償責任、携行品損害のセットです。

   海外旅行保険附帯!とうたっているカードでも、傷害死亡、傷害後遺障害のみのカードも存在します。(ほぼインチキ。)

   一部の高額なクレジットカードでは、航空機遅延がセットされています。

   通常、疾病死亡、航空機遅延、航空機寄託手荷物遅延、旅行変更はセットされていません。

   クレカ保険の内容をよく確認して、必要だと思う項目があれば、任意保険に入る必要があります。

   疾病死亡、航空機遅延、航空機寄託手荷物遅延とも、必要な項目であると私は考えています。

 2.保険の限度額

   クレカ保険の限度額は低めです。

   ただし複数のカードを持っている場合、死亡・後遺障害以外は合算されますので、合算した額で判断しましょう。

   (複数のカードで請求する場合、当然ではありますが、請求をそれぞれの会社に行わないとならず、面倒です。)

   海外で大事が起きれば、直ぐに足りなくなります。

   もしもの時の保険ということを考えれば、十分な額をセットしておくことが望まれます。

   例えば、海外で移送の必要が生じた場合、クレジットカード保険では絶対と言っていいほど不足します。

   その国の医療レベルが低い場合、日本や近隣の先進国に移動して高度な治療を受けることがあります。

   通常の座席に座れないでしょうから、チャーター機などを使わざるを得ず、1,000万以上かかることも多いです。

   また、ケガや病気で死が確定した時、日本で死にたいと思う方も多いでしょう。

   こういった場合、クレカ保険だけでは限度額オーバーしてしまい、対応することが出来ないのです。

   また、欧米は医療費が高いので、数日入院でもしたら、凄い額の請求が来ることでしょう。

   もちろん、医療費の安いアジアへの旅行で、もしもの時に現地の低レベルの治療でも我慢できる場合、

   また、もしもの場合に帰国などせず、現地で死ぬ覚悟が出来ている場合は、クレカ保険で十分です。

   1,000万では、海外移送や欧米での高額医療費に不安が残ることを認識しておきましょう。

   (もちろん500万で済むこともあれば、2,000万で足りないことだってあります。任意保険では無制限も売られています。)

 3.クレジットカードの条件

   クレカ保険には、自動附帯、事前登録制、決済条件付きの3パターンがあります。

   自動附帯は、そのカードを作成した時点で、自動的に保険が附帯されるので問題ありません。

   事前登録制は、旅行前にカード会社に電話して、保険を有効とする手続きが必要です。

   (その際、別料金がかかったり、有効期限があったり、条件があったりする場合があるようです。)

   決済条件付きは、その旅行の代金をそのクレジットカードで決済することで有効となるカードです。

   よって、事前登録制や決済条件付きのカードの場合、カードを有効とすることを絶対に忘れてはなりません。

 4.現地サポートの有無

   任意保険では、通常、現地で使えるサポートがあります。

   現地での治療がキャッシュレスで受けられたり、相談窓口があったりします。

   キャッシュレスが使える場合、病院で書類を記入すればそれで手続きは終わりです。

   クレカ保険では、キャッシュレスを使えない場合がほとんどで、その場合日本での事後精算となります。

   事後精算の場合、自分でカード会社に連絡し、必要書類を揃え、送付する手間が生じます。

   また、医療費が高額になってしまった場合は、立て替え払いする額も多くなります。

   クレジットカードを使えない医療機関だったり、限度額をオーバーしてしまったら、大変でしょうね。

 5.本人死亡・意思表示不能時の対応

   任意保険に加入しておけば、本人が死亡したり、意思表示が出来ないような傷害を負ってしまった場合、

   保険会社が様々な面でサポートし、遺族に支払うことが出来る保険金の案内もします。

   しかし、クレカ保険の場合、保険が附帯されたカードを持っているということを、事前に親族に伝えておかない限り、

   そのクレカ保険の存在に気づかないままで、請求されることも無いでしょう。

   本当に必要なときに使ってもらえるように、事前にクレカ保険の存在を知らせておくことが必要です。

   (任意保険でも、旅行会社が加入を把握していない形態、例えばネット加入の場合などは同様の問題が生じます。)

 

 

旅行特別補償

 さらっと流していましたが、旅特(旅行特別補償)について簡単に説明します。

 旅行業者が提供するパック旅行と呼ばれる商品には、旅行特別補償というものが付いています。

 (パック商品のみで、航空券とホテルをバラバラに購入した場合には付いていません。)

 これは、そのパック旅行に参加中に、突発的な事故が起きた場合に旅行会社が保証をしてくれるというものです。

 具体的には、ケガで死亡したとき、後遺障害が生じたとき、入院したとき、3日以上通院したときに一定額が支払われます。

 海外旅行の場合、傷害死亡・傷害後遺障害は2,500万が限度ですので、十分な補償といえます。

 入院時と通院時は、お見舞い金程度ですので、海外での高額な治療費に対しては役不足です。

 また、携行品損害についても、1点10万限度で15万円まで補償されます。(3,000円以下の損害には支払い無し。)

 よってパック旅行を使う場合、任意保険は被る項目について安めの設定でも全く問題ないと言えます。

 ちなみに、ケガの場合、旅特と任意保険・クレカ保険は、ダブルで支払われます。

 携行品損害は、任意保険・クレカ保険が優先され、それでカバーできない場合に旅特の対象となります。

 

 

お勧めの任意保険(yukixの入り方)

 まずは、自分の持っているクレジットカード附帯保険の内容を確認します。

 yukixの場合は、附帯があるのがたぶん3枚で、

 傷害死亡・後遺障害で5,000万、傷害治療・疾病治療が500万、賠償責任が5,000万、携行品損害が50万ほど。

 あとは、期間と行き先で任意保険の内容を決めていきます。

 疾病死亡は毎回付けます。死亡時の後片付け程度だと思うので、最低の金額で済ませてます。

 治療費は、欧米の時は心配なので、足していきます。アジアの場合は足しません。移送は諦めます。

 航空機遅延と寄託手荷物遅延は、毎回付けます。

 上記を付けるのに携行品損害も付けなければならないので、最低の金額をプラスします。

 賠償責任は、10円払えば1億とか付くので、付けておきます。

 これで大体1,000円〜2,000円でしょうか。

 事故が起きた場合はこの何十倍何百倍の額が出ていくことになるので、この程度で済むなら安いと思います。

 

 

各社の特徴

  保険の内容は各社とも大体同じですが、少しずつ違いがあります。yukixの知っている範囲で簡単に紹介します。

  AIUは、既往症の悪化でも疾病治療費の対象となる商品を発売しています。

  AIUとエイチエス損保は、航空機遅延の支払いが定額で、遅延事故時はかなりお得です。

  三井住友海上火災は、短期でも歯科疾病の支払いが出来る商品があります。

  三井住友海上保険と損保ジャパンでは、ネット契約でかなりの割引があります。

 


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